スプリンクラー設備は、固定消火設備の一種です。火災が発生したときに天井面に設置されているスプリンクラーヘッドが感熱作動により自動的に検知。そのスプリンクラーヘッドから火元とその周辺に水を水滴状に放水落下させ、火災を初期段階で消火します。初期消火の成功率は96.2%と高く、ほとんどの場合が一個から二個のスプリンクラーヘッドで消火し、水損もわずかという効率の良い消火設備です。
スプリンクラー設備の種類
閉鎖型乾式スプリンクラー
寒冷地で配管凍結の恐れがある場所に設置されます。熱を感知すると、感熱部が溶けて検知装置が働き、放水します。
閉鎖型湿式スプリンクラー
配管内の水が凍結することのない事務所、ビル、倉庫などに設置されます。スプリンクラー設備としては、最も一般的に使われている方式です。
- 放水量=毎分80リットル
- 放水時間=約20分
- 放水温度=72度/96度の2種類
開放型スプリンクラー
劇場やホールの舞台上部など、大空間で高天井を要する場所には、開放型スプリンクラーが設置されます。火災報知器と連動して作動しますが、放水は手動でも行えます。
放水量は毎分80リットルです。