ホール調光卓の基礎知識

メモリー卓の概要・用語の説明

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

初めてメモリー卓を触ると、今まで使ったことのない用語や機能に戸惑います。管理人自身も、今までが記憶なし3段プリセット卓だったため覚えるのに苦労しました。ここでは、メモリー卓を操作するにあたって覚えておきたい仕組みなどについて説明していきます。

サブマスターフェーダー

DSCF3221

まず多段プリセット卓にない機能が、サブマスターです。通称サブと呼んでいます。通常、10本から20本程度で、プリセットフェーダーの下に設置されています。このサブマスターは、プリセットフェーダーで作った明かりを記憶することができます。機能としては、段マスターが並んでいるようなものです。

また、作った明かりの他に、チェイスやシーン明かりを入れることもできます。このシーン明かりやチェイスを入れることを、「割り付け」と呼んでいます。簡単に明かりが記憶できて再生もフェーダーを上げるだけなので、講演会からカラオケ、ライブなどほとんどの催事でこのサブマスターだけで操作されています。

シーンメモリー

DSCF7342

再生したい明かりに番号を付けて再生していく方法です。F153ではCUEという名称です。再生は、操作はUP/DOWNフェーダーもしくはGOボタンで行ないます。シーンメモリーにはタイムを入れることができます。このタイムの機能には[FADE][DELAY][WAIT]と呼ばれるそれぞれ違った動きをする機能があります。

FADE

FADE TIMEは、そのCUE明かりがアップする時間と、ダウンする時間のことを指します。

Memory_Console_01

DELAY

DELAYは、GOボタンを押してそのシーン明かりがアップないしはダウンするまでの時間の設定です。アップする時間とダウンする時間を遅らせることができます。たとえば、GOボタンを押して3秒後にCUE3の明かりをアップしたい。GOボタンを押して10秒後にCUE5の明かりを落としたいというようなときに使います。

Memory_Console_02

WAIT

WAITは、GOボタンを押してシーン明かりが再生されたあと、続けて次のシーンが再生させるまでの時間を言います。WAITを設定すると、設定した次のCUEもWAIT終了後に自動再生されます。

Memory_Console_03

PART

PARTは、CUEで進行している明かりのうち、任意のチャンネルをそのCUEとは異なる進行をさせるプログラムです。たとえば、CUE8を3秒でUP,CUE9を10秒でDOWNしているときに、CH5とCH12だけ1秒でフェイドインさせたい、というようなときに使います。

Memory_Console_04

また、DELAY,EFFECTの設定もすることができます。

チェイス

チェイスは、任意の灯体を連続で点滅させる再生方法です。タイムを入れて、曲などに合わせ点滅速度を変化させることができます。F153ではEFFECTという名称です。

データ規格

シーンメモリーのデータは、すべてデータとして保存ができます。保存には3.5インチ2HDのフロッピーディスクを必要とします。保存データの規格は、以下の通りです。

comos

平成8年に策定された、[JATET-L-6090 COMOSフロッピディスク 調光データフォーマット規格]で、通称comos規格と呼ばれています。この規格で保存することにより、同メーカーの別機種や国内メーカーの調光卓であれば共用することが可能です。

JASCII

comosが特定のハードウェアに依存したものに対し、JASCIIは一般的なテキストファイル形式です。FADE,DELAY,WAITのタイムデータ、PARTデータの保存も可能になりました。

(出典 : JATET/JATET規格より)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

コメント

  1. 匿名 より:

    「サブマスターフェーダー」3行目
    ×段マスターが並んでいるようなもです。
    ○段マスターが並んでいるようなものです。

コメントを残す


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください